2005年11月20日
AQUOSの天井吊り
まず、ヤ○ダ電気にテレビを探しに出かける。選択の基準は重量である。最軽量の液晶テレビはシャープのLC-13S4-Sであった。価格も34,700円と割安感がある。画面は小さめだが、2m以内での視聴なら許容範囲内である。問題の重量はスタンド込みで3.9Kg、スタンドを外せば3.2Kg。これならば、古い住宅のヤワな天井でも支えられる。直ぐさまゲットだ。
さて、どうやって天井に固定するのか。シャープは天吊ブラケットなる小物を販売しているが、値段は大物並に約1万円もする。3万円のテレビを支えるのに1万円の支出はあまりにも大きい。また、固定方法が一カ所で全自重を支える仕組みとなっており、土台の強度が確保できない場合には落下の危険がある。素人の工事では安全面で不安が残る。だからといって、専門業者に設置を頼めば、工事費はテレビの購入費を上回り主客転倒にならざるを得ない。
ここからは知恵比べである。ホームセンターに行き、メタル・ステーを4個購入する。ベットに寝そべり、枕に頭を置いた状態で天井を見上げることを想定すると、テレビ画面は天井からある程度の仰角があった方がよい。また、テレビが頭の真上にこないことは、もしものことを考えると安全面でも好ましい。これらを総合的に考慮し、ステーは約50㎝と40㎝のものを2本づつ購入した。また、後から細かな調整ができるように、2㎝ごとに穴抜き(パンチング)されているものを選ぶ。他には、テレビとステーを連結するL字金具の大を4個、天井固定に用いるL字金具の小を4個、ステーとL字金具連結用のボルト8本、木ねじ8本を購入した。
手作り天吊り金具は簡単に組み上がったが、これを調整、固定するのは一苦労である。まず、仰角が一発では出せない。親父にベットに横になってもらい、見やすい角度に合わせるが、天井の構造から、ステーを固定できる場所は、45㎝間隔で並ぶ天井材固定の桟の部分だけである。40cmのステーを少しづつカットし仰角を調整する。最後は、ステーを天井に固定するだけだが、これも一人では難しい。テレビを家内に支えてもらいながら、木ねじを天井の桟に打ち込む。すべての作業を完了するのに約1時間を要した。
今回のプロジェクトは、総工費2,000円でおつりがくる。メーカー純正品を使った場合と比べるとコストは1/5ですむ。今後、ますます進展する老齢化社会に対して、家庭介護の一助となるプロジェクトであると同時に、極めて財布に優しいということで、ざぶとん3枚に匹敵する高い自己評価である。
なお、本プロジェクトの実行は、あくまで自己責任で実施してほしい。万一、テレビが落下し骨折などの事故が起きても、当方では責任はもてない。工作に自信のない向きは、専門業者への工事依頼が無難である。